伊坂幸太郎という世界
最近読んだ本の話。
死神の精度
伊坂幸太郎の「死神の精度」
まさかの石橋⇔河原町の電車往復間で1日で読み終わるっている。
めっちゃくそ面白いんでお勧めします。
千葉という死神の人目線で人間を見ているお話で、
事故死は大体この死神さんたちの管轄らしくてですね、
突然現れて1週間その人の調査をして、可(つまり死んでよし)か
先送り(寿命まで生きてよし)かを判断するのだそう。
その人が出会った5人の人生のほんの一瞬のお話し。
読んだことない人いると思うし、ネタバレは致しません。(たぶん)
単純にすらすら読み進めちゃうくらい
その世界に引き込まれていく感じが伊坂さんの大好きなところ。
今まで読んできた伊坂さんの作品もいくつかあって
重力ピエロ、グラスホッパー、チルドレン(今再読中)とか、
なんというかわたしは自分語をよく使うタイプの人間で、
同じように自分語を使っている人の世界観に浸るのがもう大好きなんすよ
自分語
いわゆる、自分なりにちゃんとその言葉の意味・背景を持って
言葉をつかうってことなんだけど。
それぞれの単語って気づいたら、誰かが使ってた言葉を
いつのまにか当たり前に使っていて、
その言葉ってどういう意味なの?って考えてないことあるよね。
たとえば、「りんご」だって、
ひとつとして同じ背景でその言葉をつかっていることはないのでは。
自分が小さい時に初めておいしいっておもった果物としてリンゴって
すごい思い入れをもって印象に残ってる人もいれば、
なんとなく、リンゴという果実を何も考えずに使う人もいる。
前者の人間が大好きなんです。
それが、単語から文章になると、もう本当に
その人だけのその人わーるどが ぶわぁああって広がってて、
どんな目線でどんな価値観でどんなふうに世界を切り取っているのか。
そんなことに思いをはせてしまうタイプの人間です。コマツは笑
その点、やっぱ文学作品を書いてる人は、
それぞれの見ている世界や、自分語が自然と文章からあふれ出てくる感じが
すきでたまらんです。
私には文章からでは知りえないくらいどっぷりと深いものを感じて
その人の世界に気づいたら圧倒されていくあの感じ。
これだから小説読むのってやめられない。。。はぁ。。。
ただただ、そんなぼやきでした。笑